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August 21, 2011

夏休みのこと

 今年は、企業節電の影響で、いつもより長い夏休み。その間、昔住んでいた塩釜まで、友人達に会いにいったり、実家に一瞬戻って施餓鬼会に行く母に付き合ったりといった例年なかなかできないことをしてきたりしました。

 仙台港から塩竈、七ヶ浜の沿岸はもうかなり片付いているわけだけど、かつて自分が住み、バイクで走り、生活してきた場所でもあり、改めてその今を観てきました。

 津波の届いた地域は、綺麗に何もありません。海水浴にいっていた菖蒲田浜に立ち並んでいた家々や海の家は、礎石だけを残して何もない。タクシーの運転手さんに聞いたら、全部上の汐見台まで流されて、ここには本当に何もなくなっていたんだと。
 実際、津波の流れた先には二階だけの家や漁船が未だに複数取り残されていたりする。そんな中で、津波は届いたが流されなかった街中では、飲食店もようやく開き始め、日常が戻ってきているのも実は不思議な風景だったりする。(宿泊したホテルも、実は津波で被災していたのよねえ)
 ちょっと車で動けば、港の敷地には、もう県の予算ではどうしようもないガレキがあちこちに山積みされたままなんだよ。自分の勤めていた会社だってようやく電力供給がはじまったばかり。
 日常と非日常がまだ同居して、実はどうにもなっていないのが今の東北なのだって確認してきた行程でした。

 早く国や専門機関がまともに機能して、本格的な復興事業が冬までに始まることを祈ります。


 今回、こんな日記を書こうと思ったのは、例えば小松左京が、「本当に日本が沈没し始めた」今年、亡くなってしまったことが、一つの理由だったとも思う。仙台にいった理由は実際には、行くよって約束していたのを実行しただけなのだけれども。

 本当に沈没し始めたって書いたのは、比喩でもなんでもなく、物理的に大地震と大津波、それに伴う災厄と、その最悪事としての原発メルトダウンに伴う国土と人心の荒廃って、まさしく日本沈没が描いた国としての日本の崩壊そのものだったりするからなのよね。(実際には、経済的にアメリカもイギリスも沈没しているから、自由主義経済世界全部沈没に近いんだけれども(汗))

 しかも、そこで「国際的、民族的に相対的な視点を持って、日本という国、民族が存続できる最善の方策のために奔走する人間のいない」今の日本を考えると、小松左京が活躍した時代のバイタリティと見識が改めて必要なんじゃないか、とも思えるのですよ。

 もちろん、今は1960~70年代に比べてケタ違いの知識や技術があって、当時の小松左京の作品に顕れる未来像なんて、的外れで何の役に立たない。でも、『果しなき流れの果に』なんかを再読していると、今まで日本がずーっっと目をつぶって先送りにして今この時に噴出してきたものが、既に書かれているって思うわけで。

 おいらは小松作品のよい読者ではないけど、その作品に教わった「知識量=情報量を増やす」と、「多面的な視点を自分の中に持って、事実を鳥瞰的に捉える」ってSF的な考え方は、きっちりあたしの基本的な思考方法に影響しているわけで、その意味でも小松さんの言葉を聞きたいこの時に、小松さんが消えてしまった事を不幸って感じる理由だったりする。(こういう考え方ってヴォクトの総合情報学者=ネクシャリストそのものだよね)

 たぶん、訃報を聞いてこんな事感じるのは、あとは菊地先生とあじま先生だけだろうな。あたしの思考やセンスの3割以上、この三人の影響下だもの。


 ●この一月でamazonから届いたBD;『エイリアン』(これも邪神映画の一環だけど)、『エンジェル・ウォーズ』
 ●この一月でamazonから届いたDVD:『田園に死す』『コリン LOVE OF THE DEAD』『新選組血風録Vol1』『新選組血風録Vol7』『燃えよ剣vol1』『燃えよ剣vol2』(正直、日本のドラマものは高いので困るけど、年内目標で揃える予定)
 ●この一月で到着した邪神DVD:『デジモンアドベンチャー02 Vol.4 』(もちろん、ダゴモンです)『』『マニトウ』『キンドレッド 戦慄の異形生命体』『South Park テェCOMPLETE FUORTEENTH SEASON』(Coonってタイトルの邪神ものが入っているのだ)
 ●USから届いたDVD:『Zombie Women of Satan』『The Fear Chamber』『Ninjas VS Vampires』
 ●大阪は日本橋の中古DVD[屋”道楽”で拾ったDVD:『処女の生血』『フランク・ザッパとクリストファー・リーのこわがることをおぼえようとたびに出た男&ライザ・ミネリのえんどうまめとお姫様』(タイトル長すぎ(ーー;)『ゴーストナース』(タイ映画なのよね)『ブラッドヘブン』『AVP2』

 届いた本:『新選組血風録シナリオ集』『慶応四年新選組』(この二冊は結束信二作品)『とりったー』『チョロ恐』『クトゥルーは眠らない』

 今月の購入本の一番の大物本は、いつの間にか宮崎市民大講師から名古屋大准教授になってた東賢太郎著『リアリティと他者性の人類学 現代フィリピン地方都市における呪術のフィールドから』。

 ここ数年調べていた東南アジアのお化けの中で、おそらく一番年代が浅いと考えていたフィリピンのお化けASWANGに関して、フィールドワークを行っている東くん初めての著書なのだけど、これがかなり驚きの内容ですよ。

 アスワンの原型が既に15~16世紀にはあったこと、それがカソリックが入り込む前からある土着宗教である可能性が高いこと、ASWANGはお化けの総称などではなく、はっきりと呪術もしくは呪術師と直結するものであること、などなど、東南アジアのタイやマレーシアであたしが当たってきたものと比較検討しなきゃならない内容であることが書いてあるのだもの。何より、もっと新しい時代に成立したと想像していたaswangがポンティアナなどと同時並行でフィリピンにもあったことが確定した内容なのだから。

 まだ内容は詳細の読み込みはしえtないので、これからなんだけどね。

 是非、怪大賞なんぞあげてほしい内容なのであります。

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